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東広島定住サポートセンター(地域政策課)

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”東広島LOVEな人”に聞いてみた
移住・創業インタビュー

フローリスト/元廣 香南さん

◎東広島市豊栄町在住 41歳 ◎居住歴:1年6ヶ月 ◎出身地:東広島市豊栄町
※2026年3月取材

人と自然に包まれた環境で
大好きな花の仕事ができる幸せ

高校のインターンシップで知った、花の仕事の楽しさ。一度は別の道を歩むも、結婚を機に暮らし始めた東京で花の仕事と出会い、挑戦したという元廣香南さん。現在は地元である豊栄町にUターンし、都会のセンスと確かな技術が光る花屋『Dronebeetle』を営んでいる。移り変わる自然の風景や季節の匂い、友人や知人の温かな応援を糧に、フローリストとして活躍する元廣さんにこれまでの歩みや豊栄町への思いを聞いた。

東京で思い出した花の仕事への憧れ

西条農業高校に通っていた学生時代、インターンシップで花の仕事を経験しました。お盆のお供え花の準備だったのですが、花の切り口を焼いたり煮たりすることで水あげを良くして長持ちさせる技術が「面白い」と感じたのです。もともと手を動かすのが好きだったこともあり、花を扱う仕事に憧れを持つようになりました。しかし、高校を卒業時には親の勧めもあり、幅広い就職先を視野に入れられる栄養士の道へ進むことに。短大に進学して資格を取得し、その後は食品メーカーに勤務しました。製造現場の管理者も務め、やりがいのある日々でしたが、当時お付き合いしていた夫がスタイリストを目指して上京することになったため、仕事を辞めて私もついていくことに。結婚し東京で新生活をスタートさせました。

はじめは新天地で前職を生かした仕事をしたいと考えていましたが、希望するような就職先がなく、「どうしようかな」と考えていたところ、ふと花に憧れを持っていたかつての自分を思い出したのです。花屋の仕事を探してみると、自宅から徒歩10分の場所にちょうど求人が出ているのを発見。運命を感じ、花屋に勤めることを決めました。

家族一丸となり仕事に取り組んだ日々

たまたま選んだ勤め先でしたが、私の師匠にあたる店のオーナーは、NHK『趣味の園芸』をお手伝いされている人で、店でもテレビ局や制作会社に観葉植物の貸し出しなどを行っていました。切り花やブーケの販売だけでなく、都会にしかないような花の仕事も多角的に手掛けられる、非常に恵まれた環境だったと思います。また、スタイリストとして活動していた夫の仕事の関係で、ウエディングを担当する代理店の方たちとも仕事をするように。会場を飾り付けたりすることがおもな役割だったのですが、東北、九州、四国など、あちこちへ足を運んで会場の装飾を担いました。子どもたちが幼かったこともあり、移動する時は家族皆一緒。車に資材をたくさん詰め込んで皆で一丸となって仕事に向かう日々は、苦労も楽しさも伴う充実の時間でした。

そんな毎日を送るなかで子どもたちも少しずつ成長していき、私と夫の心に「ふるさとである豊栄町で子育てをしていきたい」という気持ちが芽生えていきました。都会での華やかな仕事も充実していましたが、離れて暮らすなかで、豊かな自然や人との繋がりといった「地元の魅力」に改めて気付かされたことも大きかったです。仕事で使用する花や服などの資材で住まいが手狭になってきたこともUターンを考えることになったきっかけのひとつで、「長男が小学校に上がるまでには拠点を移し、豊栄町で暮らそう」という方向性が固まりました。

目的地となる豊栄町を夢見て

帰郷したのは2024年9月。夫はスタイリストとして広島と東京を往復する生活が始まり、私は子どもたちの入学手続きや生活環境を整えることに追われました。少し落ち着いた2025年の冬頃から「花の仕事を再開したい」と考え、ワークショップやイベントを始めるように。かつての同級生が営んでいる喫茶店の店先などを借りて、クリスマスのリースやお正月飾りを作って少しずつ仕事を広げていきました。同級生をはじめ、先輩、後輩、恩師、親戚など、さまざまな人たちが優しく温かく受け入れてくれ、花の仕事も大いに応援してくれました。店を貸してくれる友人、チラシやSNSで宣伝してくれる知人たち… あらためて、地元の良さをしみじみと痛感しました。また、豊栄町へ帰って来て感じたのは、“季節の匂い”。花を思わせる春の香り、草いきれが立ち込める夏の香り… 自然に包まれているという感覚が、「ふるさとへ帰って来た」という安心感をいっそう際立たせてくれます。

2026年2月には、弟が所有している農業倉庫を借り受け、実店舗をオープンしました。店名は『Dronebeetle(カナブン)』。これは、私の名前をもじってつけられた学生時代のニックネームに由来しています。意味を知って、「なるほど~」と笑顔を見せてくれるお客様も多く、話のきっかけになっています。現在は週に二度ほど広島市西区の草津市場で商品を仕入れ、店頭販売やイベントに励む毎日。店に並べる花や植物はなるべく珍しいもので、市場で見て「可愛い!」とピンときたものを仕入れるようにしています。ストッカー(花用冷蔵庫)を使用していないため、寒暖差によるショック状態が少なく、下処理もしっかりしているため花持ちが良いのが自慢です。また、東京にいた時に横浜の先生のもとで学んだキャンドルの技術も生かしたいと思い、キャンドル作りのワークショップを開いたり手作りキャンドルの販売も行っています。「可愛いお店ができて嬉しい!」と言ってくださるお客様の声が、日々の頑張りの原動力になっています。

かつて、知り合った人に出身地の話をすると、「東広島市、知ってる」「豊栄町通ったことある」というような反応をされることが、よくありました。地名を知ってもらっているのは嬉しいことなのですが、豊栄町には、通り過ぎるだけではもったいない素敵なお店やおいしいもの、きれいな景色、温かい人たちなど、魅力的なヒト・モノ・コトがたくさんあります。「知ってる」「通ったことがある」ではなく、目的地として多くの人が訪れるような場所に。そんな豊栄町の未来を夢見て、『Dronebeetle』が地域の役に立てることを願っています。

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