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東広島定住サポートセンター(地域づくり推進課内)

月曜日~金曜日(12月29日~1月3日、祝日は除く)

8時30分~17時15分

”東広島LOVEな人”に聞いてみた
移住・創業インタビュー

カフェ経営 / 前田 理佳さん

◎東広島市河内町在住 30歳 ◎居住歴:2年 ◎出身地:東広島市河内町 
※2020年11月取材時

夫と一緒に地元へUターン
地域の人が集まるカフェを

東広島市河内町出身で、短大入学時に西条町へ転居。栄養士の資格を取り高齢者施設やカフェなどに勤務した。竹原市出身の夫・祐貴さんの美容院と、自身のカフェをオープンするため、夫婦で河内町へ転居。妊娠中に開店準備を進め、息子が1歳1カ月を迎えた2020年10月にカフェ「けさランぱさラン」をオープン。同じ建物で美容院「WABi SABi(わびさび)」を営む夫と協力して子育て中。

結婚を機に独立を目指す

私は短大入学と同時に、のどかな東広島市河内町を離れ、西条町の街中でアパート暮らしを始めました。卒業後は栄養士として、高齢者施設や牧場併設のレストラン、カフェなどに勤務。多様な業態で料理の技術を磨きました。2018年に美容師の夫と結婚。二人とも独立して店を持ちたいと考えていたため、それぞれの店舗探しを始めました。
ある日、私の故郷の河内町で、子どものころから親しんできた「お好み焼き たんぽぽ」が閉店し、借り手を探していることを知りました。駐車場が十分にあり、横に長い建物なので「右をカフェ、左を美容院にすれば、二つの店が同じ建物でオープンできる!」とひらめきました。私は思い立ったら即行動するタイプ。夫も賛成してくれ、店の近くにすぐに引っ越し。その直後に妊娠が分かったため、出産後のオープンを目指して準備を進めました。開業資金には、商工会の人に教えてもらった東広島市移住者等創業支援事業補助金を活用。自己資金だけでは足りない部分を助けてもらいました。

家族の応援で念願のオープン

息子が1歳になるのを待って保育園に預け、2020年9月に夫の美容院がオープン。1カ月後に私のカフェ「けさランぱさラン」も営業を始めました。子育ても家事も夫婦二人でシェアし、店の掃除や片づけなども時間を融通して助け合っています。ありがたかったのは夫の両親も私の両親も、独立を応援してくれたこと。子どもが急に熱を出した時などに何度も駆け付けてもらい、心から感謝しています。
店の看板メニューは「ハンバーグリーンカレー」。毎朝、塊肉をミンチにして鉄板で焼き上げるハンバーグに、スパイスを調合して作るグリーンカレーを添えています。河内町のお米やとれたての旬の野菜も、おいしさを引き立てる要素。地元の方が作る竹塩(竹に詰めて焼いたミネラル豊富な塩)で仕上げるので、味わいはマイルドです。広島レモンを使った自家製スパイスコーラは、地名の入野(にゅうの)にちなんで「ヌーノコーラ」と名付けました。その他のメニューにもできるだけ地元の素材を使い、手作りで体に優しい料理を提供したいと頑張っています。

イベント企画で地域に恩返し

お客さまは、SNSを見て遠方から来てくれる方と、近隣の方が半々くらい。子どもの頃から私を知っている地元のおじちゃん、おばちゃん、河内小・中・高時代の友達、恩師など、いろいろな人が誘い合って顔を見せてくれます。「この歳になって初めてグリーンカレーを食べたよ。おいしいねぇ」という、ご近所の80歳のおばあちゃんの言葉はうれしかったです。いくつになっても好奇心旺盛で、初めてのことにチャレンジする姿勢を、私も見習いたいと思いました。
地元にUターンしたおかげで、私は念願の店を持てました。息子を田舎でのびのび育てるためにも、帰ってきてよかったと思います。河内町は「ここには外食する店も何もない」とよくいわれます。「けさランぱさラン」は小さな店ですが、楽しく食事ができ、人が気軽に集まる場所にすることが、故郷への恩返し。コロナ禍が収束したら、鉄板を使ったお好み焼教室などのイベントを企画し、地域活性化に少しでも貢献したいと思います。

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