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082-422-1033

東広島定住サポートセンター(地域政策課)

月曜日~金曜日(12月29日~1月3日、祝日は除く)

8時30分~17時15分

移住・定住に取り組む
住民自治協議会の紹介

豊栄町乃美

乃美別府住民自治協議会

乃美地域センター センター長 為平 邦彦さん
※2017年11月取材時

住民の高齢化や出生数減少など、深刻な問題を抱える豊栄町。地域住民が連携し、積極的な定住促進対策を行った結果、若者や若い世帯を呼び込むことに成功した。

空き家調査の“次”の一手

東広島市が2016年に行った「空家等の実態調査」により、乃美別府地区内に70戸の空き家が存在することが分かりました。その結果を受け、乃美地域センターの為平センター長と乃美別府住民自治協議会のメンバーが、全ての空き家を再調査。住民同士が連携して各家の持ち主に連絡をとり、了承を得た3戸の空き家を活用した定住促進の取り組みを始めました。為平さんは「従来と同じことをしていてもダメ。調査の“次”へ進めることが大切です」と語ります。

「教員として県内各地に赴任した経験を、地元の振興のために使いたい」と為平センター長

定住希望者2世帯の入居が決定

空き家登録後、市の定住サポートセンターを通じての問い合わせは十数件に上ったそうです。広島市から20代の鈴木さん夫婦が入居し、新たに乃美地区の住人になりました。豊栄への定住と就農を希望していた三重県出身の地域おこし協力隊員にも空き家を紹介。地域行事では移住者への声掛けを欠かさず、住民同士の交流も促しています。現在、親子での移住を検討中の話もあるなど、着実に結果が出ています。

郷土の魅力創出で、地域に活力

豊栄町のシンボル板鍋山を一気に駆け上がる「板鍋山登山マラソン」は、為平さんの発案。およそ100人の地元スタッフが運営に携わります。第1回は180人だった参加者も、6回目の2017年は約300人と順調に増加し、名物イベントとして定着しています。
また、高校の地理歴史科教師だった経験から歴史への造詣が深い為平さんは、板鍋山に隣接する茶臼山城跡を整備し、「戦国山城の現地博物館」化を推進。毛利元就の継室、「乃美大方」の故郷である乃美地区と同城跡を巡る「ふるさと歴史ウォーク」を開催し、郷土の歴史的魅力をアピールしています。

地域センター内に掲示されている「ふるさと歴史ウォーク」の様子

暮らしやすさ向上へ

若い世代や子育て世代の定住に向け、暮らしやすい環境づくりを重視する為平さん。生活者の視点に立った施策を行政に求めることにも力を注いでいます。取り組んできた事業ノウハウは、会議の場で各地域センターと共有。「豊栄に住みたいという人の気持ちに応えたい」と、地域課題に向き合っていきます。

住みたくなる地域にするために、今後もイベント発案や地域課題の解決に向けて取り組みたい

移住者の鈴木さん「若いパワーを呼び込みたい!」

鈴木あやのさんは、就農志望の夫、翔太さんと一緒に2016年11月に広島市から豊栄町に移住。住居は、東広島定住サポートセンターへ問い合わせの手紙を書いたことがきっかけで、為平さんを通じて空き家を紹介された。豊栄での暮らしを満喫し、移住者会議にも積極的に出席している鈴木さん。わな猟免許やメディカルハーブの資格を生かし、イベント開催で若いパワーを地域に呼び込みたいと思っている。

「里山には、若者の興味を引くライフスタイルや文化がたくさんある」と鈴木さん

乃美別府住民自治協議会

〒739-2311 広島県東広島市豊栄町乃美3163(乃美地域センター内)
電話:082-432-2024
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