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東広島定住サポートセンター(地域づくり推進課内)

月曜日~金曜日(12月29日~1月3日、祝日は除く)

8時30分~17時15分

東広島の子育て

にこにこプログラム河内町

2人以上の子どもを育てる親をサポートする子育て支援プログラム

近年、移住者が増えている東広島市。その理由のひとつが育児のしやすさです。市では子育て家庭に寄り添う多様な支援制度を用意しています。今回は2人以上の子どもを育てる親をサポートする「にこにこプログラム」について紹介。全2回にわたってプログラムを実施した、入野光保育園子育て支援センターにお邪魔しました。

きょうだい育児の喜びや悩みを共有する
「にこにこプログラム」で楽しく子育て

ママたちの声から新たなプログラムが誕生

東広島市では子育て家庭をサポートするさまざま制度が充実していますが、そのひとつが「親子の絆づくりプログラム“赤ちゃんがきた!”」(通称:BPプログラム)です。初めて赤ちゃんと過ごす親の戸惑いや生活の悩みを共有し、親子の絆づくりや親同士の仲間づくりを目的に開かれています。
こちらのプログラムを幾度か実施してきたところ、「すごくいい内容だったので、初めて赤ちゃんを迎える家庭だけでなく、第2子や第3子が生まれるファミリー向けの講座も用意してほしい」という声が参加者からあがるようになったそうです。

多子世帯を支える「にこにこプログラム」

そこで誕生した「にこにこプログラム」は、2人以上の子育てをする家庭が対象。きょうだい育児ならではの不安や悩み、喜びを分かち合い、一歩進んだ親子の関係づくりや親同士の仲間づくりの場を目指しています。
背景には、きょうだい育児をする上で見落とされがちな多様な問題を解決できたらという思いもあります。日本では多くの親が「2人以上の子を望む」という調査結果があるものの、「経済的な理由」「1人目の育児で手一杯」「産休取得や職場復帰など仕事上の理由」から、2人目以降の出産をためらう傾向があるのだそうです。さらに、2人目以上の出産・育児となると、周囲も「経験があるから大丈夫だろう」とサポートが手薄になり、その中で第1子の退行現象や多子育児の大変さに向き合うことから、色々な困難が生まれやすくなります。
そこでこのプログラムを通じ、同じ状況にある親たちと悩みを共有して解決の糸口をつかみ、より楽しく育児のできる環境を構築していきます。

入野光保育園子育て支援センターにて開催

市内各地で開催されている「にこにこプログラム」ですが、今回は河内町入野にある「入野光保育園子育て支援センター ひかりランド」で行われた内容を紹介。普段の生活においてママたちが悩みに思っていることを出し合った第1回(2023年6月20日開催)を経て、第2回(2023年6月27日開催)の会合にお邪魔しました。

会の進行を務めるのは、子育て支援コーディネーターの河本(かわもと)恵美子さん。東広島市こども未来部に在籍する育児のプロで、「参加したママたちとお子さんたちが笑顔になってくれたら」と話す、ほがらかな女性です。

子育て支援コーディネーターの河本(かわもと)恵美子さん

第1回と同様に、第2回も5組の親子が参加。初めて第2子を迎えるママ、双子育児に励むママ、中には7人の子育てをするベテランママもいて、見知った顔なのもありアットホームな雰囲気でスタートしました。
まずは河本さんが、「この24時間以内に起きた、育児の楽しかったことやうれしかったことを教えて」とママたちに投げかけます。ママたちからは、「いつもよりも朝のお着替えがスムーズにできて、時間に余裕ができた」「支援センターでほかのママたちとおしゃべりできて楽しかった」などの声があがります。さらに「昨日初めてつかまり立ちができたんです」というハッピーな報告も飛び出し、参加者からは思わず温かい拍手が起こりました。

多子育児の悩みをみんなで共有

場が少しずつ和んできたところで、第1回の時に皆で出し合った多子育児の悩みを一覧にしたシートが登場。一面には「お昼寝の時間、仕方」「お風呂の入れ方」「食事の時の集中力のなさ、時間のかかり過ぎ」などの生活にまつわることから、「きょうだいの小競り合い、ケンカ」といったきょうだい育児ならではの悩み、「自分の時間をいつ取るか」という親の課題まで、さまざまな問題が並んでいました。
「これらの悩みを解決する方法はある?私はこうしてるよっていうアドバイスがあったら教えて」と河本さん。あるママからは、「食事に集中してくれないと、こちらも感情的になって怒ることがあったけど、今は“まぁいいか”ってゆるい気持ちで見守ってます。あと、わざと遊び食べをするのは私にかまってほしい時なんだなってこともわかってきました」という意見が出ました。河本さんは、「どんな状況かってことが、落ち着いて見れるようになってきたんじゃね」と優しくうなずきます。

ワークを取り入れ、互いの育児を認め合う

その後も「自分の時間の取り方」について、「子どもを預けて月に1度だけネイルに行く」「子どもを寝かしつけてから携帯で漫画を読むのが楽しみ」と、それぞれの息抜きの仕方が出たり、「雨の日の遊び方」について、おすすめの支援センターや子ども広場の話で盛り上がったりと、話題はつきることがありませんでした。
さらに七夕にちなんだお絵描きワークを取り入れ、「お星様」「天の川」「あなたとパートナー」といったお題で、ママたちがイラストを作製。できあがった絵を見た河本さんからは、「同じテーマでもこんなに一人ひとり違うんじゃね。同じ地域に住むママ同士、これからも互いを認め合って、ともに楽しく育児に励んでほしいな」とエールが寄せられました。
最後は皆で集まって、『たまごのあかちゃん』という絵本を読み聞かせ。家では見たこともないようなサイズの大きな絵本に、子どもたちは皆目をキラキラとさせて聞き入っていました。

参加者たちから寄せられた感想

参加したママたちからは、「お風呂の入れ方で悩んでいたけど、『湯船に少しだけお湯を張って子どもを遊ばせ、その間に自分の体を洗うといいよ』というアドバイスをもらって勉強になりました」という感想や、「コロナの時は本当におしゃべりする相手がいなくてつらかったけど、こうしてまたほかのママたちとお話しできてうれしいです」などの声が寄せられました。
自身の親が高齢になってきたため近隣に住みたいと、近年入野に引っ越してきたママは、「この地域の良さは互いの顔がわかる距離感だと思います。若い世代はほとんどがこの近くにある団地に住んでいるので、団地内はほぼ皆顔見知り。会えばちょっとした世間話をしたり、気軽に子ども同士を遊ばせることができています。このまま一緒に大きくなって、同じ学校に通うのが楽しみです」と話してくれました。

市内在住の子育て家庭は気軽に参加を

「入野光保育園子育て支援センター ひかりランド」は、東広島市内に在住の親子なら誰でも利用OK。イベント時以外は予約不要で、市民ポータルサイトから混雑状況などもチェックできます。同じ年頃の子を持つ親同士でおしゃべりしたい、子どもをのびのび遊ばせたいと考えている人は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、「にこにこプログラム」は、今後も別エリアの支援センターなどで開催予定です。詳細はこども家庭課におたずねください。