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082-422-1033

東広島定住サポートセンター(地域づくり推進課内)

月曜日~金曜日(12月29日~1月3日、祝日は除く)

8時30分~17時15分

東広島の子育て

すくすくサポート豊栄

妊娠・出産・子育ての総合相談窓口

移住を考える際、地域を選ぶ決め手のひとつになるのが子育てのしやすさ。東広島市では子育て家庭の目線に立ったさまざまな支援制度を用意しており、関連施設も充実しています。今回は、豊栄町鍛冶屋に位置する出産・育児サポートセンター「すくすくサポート豊栄」の施設と、同施設で行われているイベントについて紹介します。

自然豊かな環境でのびのび子育て!
親子の交流の場「すくすくサポート豊栄」

自然にあふれた緑豊かな豊栄町

広島県のほぼ中央に位置する東広島市豊栄町。県の真ん中にあることから「へその町」とも呼ばれる、緑豊かな美しい町です。国の特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオが生息するほど手つかずの自然が残されており、「田舎でのびのび子育てしたい」と考えるファミリー層に支持されています。

妊娠期~子育て期のワンストップ相談窓口「すくすくサポート」

「すくすくサポート」は、保健師や助産師の資格を持つ母子保健コーディネーターと、保育士などの資格を持つ子育て支援コーディネーターが、妊娠期から子育て期にわたって育児のサポートを行ってくれる相談窓口。市役所こども家庭課内に基幹窓口を設けるほか、市内12か所で「地域すくすくサポート」として展開しています。
地域により少しずつ特色は異なりますが、ここ「すくすくサポート豊栄」は、周囲に田園風景が広がるのびやかな環境。認定こども園に併設されているため、「広い園庭で子どもを遊ばせるのが楽しい」「市内中心部で大勢が利用する施設より、アットホームで訪れやすい」という声が寄せられています。
普段は10:00~15:00までの自由遊びほか、ものづくりを楽しむ「工作の日」や、体重身長を測って誕生日を祝う「おめでとうの日」、栄養士や理学療法士にも相談できる「すくすく相談の日」など、色々なプログラムを設けています。お邪魔したのは「イベントの日」で、プロの理容師による「こどもの前髪切り方講座」が開かれていました。※2023年6月23日開催

好評を博した「こどもの前髪切り方講座」

参加していた親子連れは二組で、いずれも過去に何度か同施設を利用した経験があるとのこと。「ドライブがてら来るのにぴったりの距離で、スタッフさんが皆優しくて子どもを遊ばせやすいです。いつもは遊び場として利用していますが、今日は初めてのイベント参加で楽しみです」と、うれしそうに話してくれました。

講師を務めるのは、豊栄町に在住する訪問理容師の抹香(まっこう)えみさん。実は抹香さん、2022年に豊栄町に移住したばかりで、それまでは10年間ほど沖縄で暮らしていました。夫婦ともに広島出身のため、子どもの小学校入学を機にUターンを決意。田舎暮らしがしたいとの思いで豊栄町へ移り住んだのだそうです。

訪問理容師の抹香(まっこう)えみさん

講師の紹介を交えながら、会は和やかにスタート。まずは子どもの髪を切る際に、普段ママたちが悩んでいることを相談します。「じっとしていないので怖いんです」「耳まわりの髪を切るのが難しくて」と、二人のママが次々と口にします。「髪をうまく切るためには、お子さんに慣れてもらうのがいちばんです。あと、じっとできないのは仕方がないので、パパに手伝ってもらうなどほかの人の手があるといいですね」と、抹香さん。次に色々な道具を出して、子育て期に便利なハサミやシェーバーを紹介していきます。「この漉きバサミは、すごく持ちやすくて使いやすいですよ。それから、便利なのがシェーバー。バリカンより音が小さくて、子どもが驚かずにすみます。サイズもコンパクトで産毛そりに最適です」と教えてくれました。
最後は実際に、どのような角度をつけたら切りやすいか、まっすぐにそろえるポイントはどうしたらいいかを、道具を使いながら技術指導。抹香さんの鮮やかな手つきに、ママたちも感心することしきりでした。

おしゃべりと息抜きの場に

前髪カットを教えてもらう講座でしたが、会はそのうちにプライベートな話題も飛び出すように。「お子さんはいくつなんですか」「子どもを連れての引っ越しは、大変じゃなかったですか」と、ママならではの会話でも盛り上がりました。
参加したママたちからは、「髪を切る時に環境が変わると子どもが怖がるのがわかり、『美容院ではなるべく同じ店で同じスタッフを指名する』というアドバイスがためになりました。家でカットする時は夫に手伝ってもらおうと思います」という感想や、「色々お話ができて楽しかったです。子どもはもちろんですが、ママ同士で情報交換できるのがうれしいです。育児期はどうしても家にこもりがちなので、こういった場に積極的に参加するのは大事ですね。ママ交流会みたいなイベントも企画してもらえたらありがたいです」という声があがりました。参加者の中には、過去に移住を経験したママもおり、「すくすくサポートやほかの支援センターに通って友達ができたこともあります。最初は足を運ぶのに勇気がいるけど、少しずつ人とのつながりができて行動範囲が広がっていきました。最近は、本来の自分を取り戻せつつある気がします」と、笑顔で話してくれました。

講師を務めた抹香えみさんの想い

講師を務めた抹香さんは、「豊栄町に越してきて下の子が保育園に入園するまで、私も利用者の一人としてすくすくサポート豊栄を訪れていました。そこで仲良くなったママたちから、『子連れだと美容院に行けない』という悩みを聞き、自宅でも気軽にヘアカットを楽しんでもらえたらと訪問理容師として活動することにしたんです」と、これまでの経緯を語ってくれました。また、豊栄町に引っ越してすぐから近隣住民がとても親切にしてくれたこと、野菜のおすそ分けや、地元のお祭り情報などを教えてもらう中で、地域の温かさや優しさを感じ、誰かの役に立てるような仕事ができたらと考えたのだそうです。
「高齢者福祉施設や障がいを持つ方のお宅でヘアカットをしていますが、『気持ちよかったよ』『ありがとう』という言葉が励みになっています。私自身、色々な人の力を借りて今まで子育てしてきたので、恩返しじゃないけど、今度は私が誰かを支えられたらと思うんです」。
将来的には「農業もやってみたい」と話し、「最近、近くの農家さんから手ほどきを受けてるんですよ」と、日焼けした腕をニッコリ笑って見せてくれた抹香さん。その笑顔には、自分らしい生き方や子育てを実現しているママならではの、充実感が溢れていました。

100組の親子がいれば、100通りのやり方がある子育て。迷い、不安になる場合も多いものですが、時には地域の人や支援施設を頼ってみてはいかがでしょうか。悩みを解決できるヒントが、きっと見つかるはずです。